「漢字百話 」白川 静
2006.03.02 Thursday
「漢字百話 」白川 静
322 p 中央公論新社
目次
1 記号の体系
2 象徴の方法
3 古代の宗教
4 霊の行方
5 字形学の問題
6 字音と字義
7 漢字の歩み
8 文字と思惟
9 国字としての漢字
10 漢字の問題
「白川静の漢字の世界」入門書。厖大な資料考証によって、文字の原始の姿を確かめ、原義を鮮やかに浮かび上がらせる。
「中国の神話」に続き読了。
こちらのほうが すんなり読めて面白かった。
「婦」を 女が箒を持っているこれは差別だ と言うバカな人たちがいたが、字の根源を知らなければいけないとつくづく思う。
言葉にいちゃもんをつけ、『未熟児』という言葉が使えなくなったらしい。「かたておち」という言葉もだめなんだって。言われてはじめてへ〜っと 思うけれどこういった言葉狩りは、やはり変だと思う。痴呆症も認知症に、精神分裂症も統合失調に なったしなぁ。
言葉を 変えて何がしたいのか?話が、それすぎだ。
いやともかく それよりも、漢字を 字源を踏まえず 簡略化したことの 責任は 大きいと つくづく思った。
白川さんが 憂うのがよくわかる。