「漢字百話 」白川 静

「漢字百話 」白川 静
322 p 中央公論新社

目次

1 記号の体系
2 象徴の方法
3 古代の宗教
4 霊の行方
5 字形学の問題
6 字音と字義
7 漢字の歩み
8 文字と思惟
9 国字としての漢字
10 漢字の問題

「白川静の漢字の世界」入門書。厖大な資料考証によって、文字の原始の姿を確かめ、原義を鮮やかに浮かび上がらせる。

「中国の神話」に続き読了。
こちらのほうが すんなり読めて面白かった。

「婦」を 女が箒を持っているこれは差別だ と言うバカな人たちがいたが、字の根源を知らなければいけないとつくづく思う。
言葉にいちゃもんをつけ、『未熟児』という言葉が使えなくなったらしい。「かたておち」という言葉もだめなんだって。言われてはじめてへ〜っと 思うけれどこういった言葉狩りは、やはり変だと思う。痴呆症も認知症に、精神分裂症も統合失調に なったしなぁ。
言葉を 変えて何がしたいのか?話が、それすぎだ。

いやともかく それよりも、漢字を 字源を踏まえず 簡略化したことの 責任は 大きいと つくづく思った。
白川さんが 憂うのがよくわかる。

| 10:58 | 白川静 | - | - |
 「中国の神話」白川 静

「中国の神話」白川 静
349 p 中央公論新社

目次

第1章 中国神話学の方法
第2章 創世の神話
第3章 南人の異郷
第4章 西方の人
第5章 殷王朝の神話
第6章 ペーガニズムの流れ
第7章 古帝王の系譜
第8章 神話と伝統

放置されていた中国神話の古い姿を、甲骨文などを参考に復元し 豊富な史料から発掘し 論ずる。



ああ疲れた!
だいたい漢字が読めない。振り仮名が、あっても忘れてしまうので、筆記用具を横に置き、読み進む。

以前中国の神話に出てくる名前を HNにしていたので、その話がでてきたときは親近感が持てた。

具体的な話でも 載っているかと思いきや、その成立・消失過程を、体系的に論じる。そして、日本の神話との関連性や、遠くギリシャ・ローマの神話まで波及する。読み応えありすぎ。
教養深まります。

| 15:11 | 白川静 | - | - |
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