「梟首の島〈上〉」坂東 眞砂子
452 p 講談社
「幕末」のあとの武士が武士を捨てた時代、少年たちは、如何に生きていくか、時代に翻弄されながら探っていた。
1887年、1人の日本人留学生が ロンドンの自室で割腹自殺を遂げた。彼はなぜ命を絶たねばならなかったのか。
欧米諸国に 追いつくために 如何に日本人が 熱く燃えていたか、あの時代の自由のための自由民権運動がどんなもので あったのか。
二つの話が 交互に語られる。イワガミが 割腹自殺をした理由は何か、割腹自殺をしたのは 岩上兄弟のうちどちらだろうか、謎はまだ残されたまま下巻に続く。
ちなみに 梟首(キョウシュ)とは 晒し首のこと。
首を切り落とし晒しものにする刑罰。辱めの度合いの強い重 い刑。
ところでこの島はやはり日本なんだろうか?