「明治のお嬢さま」黒岩 比佐子
270p角川学芸出版
目次
第1章 華族女学校―お嬢さまの学校生活
第2章 美人の品定め―結婚適齢期のお嬢さま
第3章 明治の“新旧”の上流階級―さまざまなお嬢さま
第4章 家の存続と「妾」問題―お嬢さまの母の世代
第5章 大名華族の家政―お嬢さま一家の生活水準
第6章 広大な御殿と付き人―お嬢さまの生活環境
第7章 雑誌に登場する女性像―「見られる存在」のお嬢さま
第8章 日露戦争という体験―お嬢さまのボランティア
第9章 上流階級の結婚事情―お嬢さまから貴婦人へ
日本の上流社会について読んでみたいと思った。
今は もう華族とかの区別はないけれど、ここで読む社会は すごい。
ご飯も、作るところと食べるところの距離があまりに離れているから お嬢様は、いつも さめたものしか 食べないとか。
やっぱり お姫様 なんだな。
日露戦争という体験―お嬢さまのボランティア に 書いてあったが、「看護」という、あまりよろしくない仕事と見られていた職業の向上に 貢献したお嬢様のナイチンゲール的行動は、かつて、武士の妻として『戦う』ことに参加していた覚悟が現れているらしい。ノーブレス・オブリージュ ですな。
いずれにしても 贅沢はできても、人形の人生で さびしい気がする。
おそらく 現代における皇族の生活を 垣間見るような・・・気もする。
もう少し、関連した本を読みたくなった。