「錦」宮尾 登美子
「錦」宮尾 登美子
438p中央公論新社

菱村吉蔵は、大きな呉服問屋の跡継ぎとして 育てられていたが、祖父が 亡くなったとたん、店は傾き 財産は 父が 兄弟たちと 分けて しまって 店は なくなってしまった。
子供だった彼は なくなる直前の祖父の言葉に 商売をしようと決心する。


昔の男(吉蔵)と 昔の女 御寮人(ごりょん)さん(妻)(むら)と おしかけの女丁稚(仙)、愛人(ふく)の三人の女の物語。

言葉が 懐かしく感じられる 昔の大阪弁?というか船場言葉。
かつてドラマで「ぼんち」とか「あかんたれ」で 聞いていたような やさしい言葉。私には なにか 懐かしい大阪弁やったわ。

吉蔵は イメージとして 市川雷蔵かな?

こんな人は 今の日本には おらんよ。

御寮人さんは しっかりしていて 店を 支え、仙は無垢の愛情を、ふくは、影の女で 決して でしゃばらず、そっと 吉蔵の愛を受けて ひっそり 心の支えとなる。

吉蔵は もう仕事にまっしぐら。

ここまで 自分をささげられるふく、仙、むら
どの人もすごい。

そういう女たちに 慕われる 魅力ある吉蔵もすごいね。

 

| 12:22 | 宮尾 登美子 | - | - |
 「天璋院篤姫(下) 」宮尾 登美子

「天璋院篤姫(下) 」宮尾 登美子
414p講談社

皇妹和宮の降嫁、大政奉還等、激動の幕末。

おお、大奥じゃ〜〜

女のほうから見ると こうなんだなぁと。

テレビドラマの大奥では 篤姫がどうなったのかわからないけど、よくわかった。

それにしても 享年47歳は 若い。
人生、まだまだじゃん。


| 12:35 | 宮尾 登美子 | - | - |
 「天璋院篤姫上」宮尾 登美子

「天璋院篤姫上」宮尾 登美子
419p講談社

十八歳で藩主斉彬の養女となった篤姫が、十三代将軍家定の正室として嫁ぐ。

テレビを見て読む気になった本。
かなりテレビの設定とは 異なるが、これを読むとどう演出していくのか これからが たのしみ。
篤姫の宮崎あおいさんと、幾島の松坂慶子さんを 思い浮かべつつ読んだ。

本のほうは かなり 武士たちの政治的な感じ。
テレビの大奥なんかより よほど面白いぞ。

| 14:43 | 宮尾 登美子 | - | - |
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