「わたしが妹だったとき」佐野 洋子
109 p 偕成社
短編集『わたしが妹だったとき』で 新美南吉児童文学賞を受賞。
わたしとお兄さんは、だれよりも気の合う遊びなかまでした。
わたしに弟ができ、また弟ができたのに、いつもお兄さんとばかり遊んでいました。
お兄さんが、ある日、遠くへいってしまうまで―。
そんなお兄さんとの思い出。
河合隼雄さんが どんな子供の本を選んだのか知りたくて、早速借りた。なるほど、選ぶわけだ。
パッと明るい話ではないけれど、心の奥にいつまでも あったそんな話だと思う。
何故こんなことを 覚えているのかと気になる事がある。
人生、色々な出来事が 山ほどあるのに 心に残るのはほんの一部だ。たくさん覚えている人もいるだろうが 私なんかほんの 少しのような気が する。
そんな心の中の いつまでも残っている、小さな思い出。