「セイジ」辻内 智貴
2005.08.29 Monday
「セイジ」辻内 智貴
185 p 筑摩書房
目次
セイジ
竜二
大学の最終学年。
就職も決まった僕は、自転車の旅に出た。そこでであった飄々と生きる「セイジ」。
と、
幼馴染の僕が見た「竜二」。
セイジにしろ、竜二にしろ、レールから外れた人間だと思う。
それが悪いとか どうとか言のうは違う。
そういう 価値観が、はなっから違っているという気がする。
母の葬儀で、何かに属さない竜二の悲しみを描くときの言葉で、誰の夫でもなく 誰の父でもない 単に息子として母を送るというシーンに、そうだなぁと思った。
そのことが すごく「竜二」の悲しみを描いているように感じた。
物語の全体のトーンは、無彩色で、しかも デフォルメされた世界に見えた。
薄い本ですぐに読めて、それでいて何らかの言葉を心に残す本。
185 p 筑摩書房
目次
セイジ
竜二
大学の最終学年。
就職も決まった僕は、自転車の旅に出た。そこでであった飄々と生きる「セイジ」。
と、
幼馴染の僕が見た「竜二」。
セイジにしろ、竜二にしろ、レールから外れた人間だと思う。
それが悪いとか どうとか言のうは違う。
そういう 価値観が、はなっから違っているという気がする。
母の葬儀で、何かに属さない竜二の悲しみを描くときの言葉で、誰の夫でもなく 誰の父でもない 単に息子として母を送るというシーンに、そうだなぁと思った。
そのことが すごく「竜二」の悲しみを描いているように感じた。
物語の全体のトーンは、無彩色で、しかも デフォルメされた世界に見えた。
薄い本ですぐに読めて、それでいて何らかの言葉を心に残す本。