「セイジ」辻内 智貴

セイジ「セイジ」辻内 智貴
185 p 筑摩書房
目次
セイジ
竜二

大学の最終学年。
就職も決まった僕は、自転車の旅に出た。そこでであった飄々と生きる「セイジ」。

と、
幼馴染の僕が見た「竜二」。

セイジにしろ、竜二にしろ、レールから外れた人間だと思う。
それが悪いとか どうとか言のうは違う。
そういう 価値観が、はなっから違っているという気がする。

母の葬儀で、何かに属さない竜二の悲しみを描くときの言葉で、誰の夫でもなく 誰の父でもない 単に息子として母を送るというシーンに、そうだなぁと思った。
そのことが すごく「竜二」の悲しみを描いているように感じた。

物語の全体のトーンは、無彩色で、しかも デフォルメされた世界に見えた。
薄い本ですぐに読めて、それでいて何らかの言葉を心に残す本。

辻内 智貴 - 15:22 - - - - -

「ラスト シネマ」辻内 智貴


「ラスト シネマ」辻内 智貴
209 p 光文社

そのとき僕は9歳だった。父の友人の雄さんの見舞いに行くのが楽しみだった夏、
雄さんがかつて映画に出たことがあるのを知る。
雄さんが死ぬ前にどうしてもその映画を見せたい。

もう一話、「中村正太郎さんのこと」。

う〜ん。あっという間に読める。
どちらかというと、雄さんより、「父」のほうが気になる私だった。
だって 父親としては、すごく変な人なんだもん。

辻内 智貴 - 12:50 - - - - -

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