「沙高楼綺譚」浅田 次郎
289 p 徳間書店
目次
小鍛冶
糸電話
立花新兵衛只今罷越候
百年の庭
雨の夜の刺客
刀剣美術展の会場で、私は 鑑定家の友人に出会った。
その彼に連れて行ってもらった「沙高楼」は、ミステリアスな女装の主人が 催す不思議な会だ。
そこは、各界の名士たちが集い、世の高みに登りつめた人々が、嘘のようでいて 本当の門外不出の秘密を 披露しあう会だった。
刀鍛冶、精神科医、映画のカメラマン、庭師、やくざの親分の五人の話。
つい面白く引き込まれてしまう。
ミステリアスな女装の主人なんて、やっぱり、三輪明宏?って思えちゃうし、なんとなく映像が頭に浮かぶ。
どの話もすっきりしていて、大人の感じ。
この話の中では、「小鍛冶」が好き。