「冬虫夏草」梨木香歩

「冬虫夏草」梨木香歩
264p新潮社

疏水に近い亡友の生家の守りを託されている、駆け出しもの 書きの綿貫征四郎。行方知れずになって半年あまりが経つ愛犬ゴローの目撃情報に加え、イワナの夫婦者が営むという宿屋に泊まってみたい誘惑に勝てず、家も 原稿もほっぽり出して分け入った秋色いや増す鈴鹿の山襞深くで、綿貫がしみじみと瞠目させられたもの。
「家守綺譚」の続編。
愛犬ゴローをさがす話だけれど、梨木香歩のこの手の話は好きだ。
最近この人の本を読む気にはならなかった。なんか上か目線で鼻に付く感じが嫌になった。
しかし、このシリーズだけは違う。

梨木 香歩 - 09:55 - - - - -

「この庭に―黒いミンクの話」梨木 香歩

「この庭に―黒いミンクの話」梨木 香歩
91p理論社

雪のふる小屋にこもる主人公は、ある日、日本人形のような白い顔の少女に出会う。

なんか この人のエッセイ風の本を 読むと、上から目線の気がして 引っかかる。
同じような、「あの庭の扉をあけたとき」佐野洋子は そう感じないんだけれど。

この二冊は、不思議な女の子が出てくる展開が 似ているので、読んだ印象が 似た感じを持ってしまった。

どちらもファンタジー。

 

梨木 香歩 - 16:45 - - - - -

「水辺にて―on the water/off the water 」梨木 香歩


「水辺にて―on the water/off the water 」梨木 香歩
221p 筑摩書房

川のにおい、風のそよぎ、木々や生き物の息づかい。
水辺にまつわるエッセイ。
『Webちくま』連載されたものに 書き下ろしを加えてた。


日本だけで無く 彼女の好きな?イギリスでのエッセイは、ふと「エルフギフト(上)復讐のちかい 」「エルフギフト(下)裏切りの剣」スーザン・プライスのような、暗い雨雲のイギリスを 感じさせる。
アザラシの話は、 「人魚と結婚した男」トム ミュアも、思い出した。


山道のすがすがしい空気を 感じる。

梨木 香歩 - 12:01 - - - trackbacks(0) -

「沼地のある森を抜けて」梨木 香歩


「沼地のある森を抜けて」梨木 香歩
406 p 新潮社
久美は、亡くなった時子叔母から ぬか床を、引き継いだ。
ある日 ぬか床に 卵を 見つける。
前日までは なっかったのに。


摩訶不思議な世界。
梨木ワールド。

「家守綺譚 」や「村田エフェンディ滞土録 」も不思議な世界で、こちらは、男性が主人公だったが、今回は女性が主人公。

その不思議な世界を 主人公たちは 何気なく当たり前に受け取っていくのが 妙に心地よい。読んでいるこちらも 不思議でなく、何か 当たり前のように 読んでしまう。


梨木 香歩 - 11:00 - - - - -

「ぐるりのこと」梨木 香歩


「ぐるりのこと」梨木 香歩
170 p 新潮社

目次
向こう側とこちら側、そしてどちらでもない場所
境界を行き来する
隠れたい場所
風の巡る場所
大地へ
目的に向かう
群れの境界から
物語を

季刊誌「考える人」2002年夏号から2004年秋号に掲載されたエッセイ。

ものを考えなくなった私には、結構重い。
テレビを見ても 代わりの人が、コメントを言ってくれるのに慣れ、他人の意見が さもはじめから自分の意見だったように感じ、自ら考えなくなっている。
しかしこういうエッセイを読むと、どうしても考えないといけなくなる。
そうすると 著者と考えが、一致しないと かなりのストレスを感じ、そうじゃないんじゃないかと 反発しながら読むことになりそれがかなり疲れる。
つまり、わかるけれど、ちょっと私は・・・なんて思いつつ読む箇所があった。
しかし いろいろ よく考えて書いてあることは 間違いない。

ところで、自らの意見を述べるときは、本当にそれが、(情報を含み)間違いなかったかのかと思うことが多々ある。今まで、本当だと信じられていたことが 急にひっくり返ることがあるからだ。

先日読んだ記事は、60年前 沖縄での、集団自決が、軍の隊長の命令だといわれていたのが 実は違っていたという話。民間人の場合、軍の要請で、協力したら、遺族年金など 国からの補償とかあるので、命令を出したとされる、隊長は、住民を守れなかった責任からも、沈黙し、不名誉に甘んじていたという。最近、そのことを、証言をした人が、事実を告白したので わかった。

何が 本当かを知るのは、難しい。

そんな中で、歴史問題や、戦争に関することで、自分の意見を書くのは、勇気がいると思う。なぜなら、一般に知れ渡っていることが 歪められた情報で あるからかもしれないからだ。

特に 最近 新聞での情報が 偏っていることが あるのを目にするたびに、すべてそのまま信じられなくなっている。

梨木 香歩 - 10:30 - - - trackbacks(1) -

「マジョモリ」 梨木 香歩


「マジョモリ」 梨木 香歩 (作), 早川 司寿乃(絵)
カラフル文学館
40 p 理論社
森から届いた招待状。
ノギクやサクラのお茶でティーパーティー。

ああ 女の子が かわいい。
やっぱり女の子がほしかったなぁとつくづく思う今日この頃。

絵本なんだけど梨木ワールドだわ。

梨木 香歩 - 18:14 - - - - -

「蟹塚縁起 」 梨木 香歩


「蟹塚縁起 」 梨木 香歩 (著), 木内 達朗(絵)
カラフル文学館

35 p 理論社 絵本
助けた蟹が 恩返しに来た。
やがて、とうきちは自分でも気づかなかった前世での無念を思い出す。

どれも子供向きの絵本には思えなかった。
かなり考えさせられるシュールな印象。

梨木 香歩 - 08:11 - - - - -

「ペンキや」梨木 香歩


「ペンキや」梨木 香歩 (作), 出久根 育 (絵)
44 p 理論社 絵本
しんやは亡くなった父親と同じペンキ屋になった。



彼の出す色は不思議な色で人の心をなごませる。

梨木 香歩 - 08:10 - - - - -

「ワニ―ジャングルの憂鬱草原の無関心 」 梨木 香歩


「ワニ―ジャングルの憂鬱草原の無関心 」 梨木 香歩(作), 出久根 育(絵)
カラフル文学館
32 p 理論社

傲慢でジャングルの嫌われ者のワニは 兄弟さえ食べて生きてきた。
その彼が考えてしまったカメレオンの一言。
仲間とは?

梨木 香歩 - 08:08 - - - - -

「村田エフェンディ滞土録」梨木 香歩


「村田エフェンディ滞土録」梨木 香歩
220 p 角川書店

日本人留学生村田君の土耳古滞在記。
そこには、英国の女主人、希臘、独逸の若者がいて熱い交流があった。

「家守綺譚」の綿貫の友人であることは、先に読んだ本でわかっていた。

日本に帰ってきて、綿貫の下宿先に 村田がたずねるシーンもあり、微妙に交差しているのが嬉しい。

古い中東を知った気分になる。
一神教との対立など、考えさせられる部分が多い。
宗教とは?国家とは?
結構大きい問題をサラリと扱っている。

「家守綺譚」と「村田エフェンディ滞土録」は一緒に読んで欲しいとあったが、二冊一緒にと言うのはわかるなぁ。
なかなかジンワリ来る作品だった。

梨木 香歩 - 07:58 - - - trackbacks(2) -

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