「深淵のガランス 」北森 鴻
「深淵のガランス 」北森 鴻
252p文藝春秋

目次
深淵のガランス
血色夢

佐月恭壱は 花師と絵画修復師の二つの顔を 持つ。


花師も 絵画修復師も なんかちょっと 世間様とは違う顔だよね。
花師だって! 初めて 聞くよ〜〜
「深淵のガランス」のほうはするりと入っていけたけど、「血色夢」のほうは いまひとつ入り込めなかった。



| 16:35 | 北森 鴻 | - | - |
 「支那そば館の謎」北森 鴻

「支那そば館の謎」北森 鴻
273 p 光文社

目次

不動明王の憂鬱
異教徒の晩餐
鮎躍る夜に
不如意の人
支那そば館の謎
居酒屋十兵衛

元広域窃盗犯にして 寺男の有馬次郎と みやこ新聞の自称「エース記者」折原けいが 難事件の謎に迫る。


ここに登場する、京都 嵐山の山奥にある大悲閣って、本当にあるらしい。知っていたらこの前嵐山に行ったときによって見るんだったなぁ。
ちょっと残念。
阪急嵐山線には 乗ったことがない。
京都jrで嵯峨野線 を使ってばかりだったなぁ。
今度 阪急で 行ってみようっと。

あ、面白かったです。



| 17:37 | 北森 鴻 | - | - |
 「親不孝通りディテクティブ 」北森 鴻

「親不孝通りディテクティブ 」北森 鴻
277 p 実業之日本社

目次
セヴンス・ヘヴン
地下街のロビンソン
夏のおでかけ
ハードラック・ナイト
親不孝通りディテクティブ
センチメンタル・ドライバー

短編連作

博多っ子 屋台のテッキと結婚相談所の所員 キュータのハードボイルド・ストーリー。

親不孝通りと聞いて 福岡とすぐわかるのは、福岡に住んだことがある人かも。
所謂、予備校が 固まってある通りだったから、通称「親不孝通り」といっていた気がする。
今は どうなのかなぁ。
ついつい博多弁を、満喫したじぃ。
な〜んちゃって。


| 16:25 | 北森 鴻 | - | - |
 「暁の密使」北森 鴻

「暁の密使」北森 鴻
331 p 小学館

明治時代に、学僧・能海寛が、西蔵(チベット)の聖地をめざした。
"不惜身命"仏道のために 命をかけて、潜入するその道中を描く。


まるで三蔵法師のような、能海と、そこに付き従うお付の人々。

読み始めたら とまらなかった。


| 10:40 | 北森 鴻 | - | - |
 「瑠璃の契り 旗師・冬狐堂」北森 鴻

「瑠璃の契り 旗師・冬狐堂」北森 鴻
212 p 文芸春秋
目次
倣雛人形
苦い狐
瑠璃の契り
黒髪のクピト

旗師の冬狐堂こと宇佐見陶子シリーズ最新刊。
短編集。

今回は、九州が舞台みたい。
最後の黒髪のクピトは、「生き人形」が 主役なのでうれしい。
しかも博多が舞台となって昔を思い出す。

年配の人には、「別嬪さん」とは言われなかったなぁ。
「ジョウモンさん」とは、言われたけど。


| 09:16 | 北森 鴻 | - | - |
 「冥府神(アヌビス)の産声」北森 鴻
「冥府神(アヌビス)の産声」北森 鴻
278 p 光文社
脳死臨調のリーダー、帝都大解剖学教室の吉井教授が公園で、刺殺された。
吉井研究室を離れルポライターとなった相馬に刺殺事件の取材依頼が舞い込む。
一方新宿の浮浪者街にいる男―エビスは かつての同僚の、九条昭彦だった。
吉井を殺したのは、一体誰なのか。



脳死の問題とか クリアになっていない、移植とかの出来ていない もう少し前に読みたかったかな。
まあ 今でも クリアになってはいないと思うけど、それでも移植は 現実問題として既に 実現しているわけだし。

ま、それ以上に、 面白かったけど。

| 08:46 | 北森 鴻 | - | - |
 「狂乱廿四孝」北森 鴻

「狂乱廿四孝」北森 鴻
292 p 東京創元社
第六回鮎川哲也賞受賞作。
北森鴻のデビュー作。
明治三年。
脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形、沢村田之助が 舞台に復帰した。
実在の人物が入り乱れ連続殺人の謎に迫る、梨園ミステリー。

大スターの田之助さんも色っぽい気がするし、狂言作者になりたいというお峯ちゃんも なんかかわいい。
実在の人物が 出てくるのもなんか不思議だった。
時々顔を出す 食べ物の美味しそうなこと。
デビュー当時から やっぱり書いていたんだ。

| 10:52 | 北森 鴻 | - | - |
 「桜宵」北森 鴻
「桜宵」北森 鴻
224 p 講談社

目次

十五周年
桜宵
犬のお告げ
旅人の真実
約束

バー「香菜里屋」で マスター工藤が 客の事件を 次々解決。

こんな ビアバーがあれば 一度入ってみたい。
けど、常連ばかりだと躊躇するかも。
しかし美味しそうなつまみだ!

奇しくも 今年の桜『御衣黄』にちなむ話が 桜宵 だった。
あの桜が 結構珍しい花とわかった。
先に読んでいたら、一緒に行った友人に、薀蓄をたれることができたのに。
ちょっと 残念。

| 09:35 | 北森 鴻 | - | - |
 「緋友禅」北森 鴻
「緋友禅」北森 鴻
260 p 文芸春秋
目次
陶鬼;萩焼の茶碗にまつわる話。
「永久笑み」の少女;埴輪にまつわる話。
緋友禅;友禅の技法で作られた、緋色のタペストリーの話
奇縁円空;円空仏にまつわる話。

旗師・冬狐堂 宇佐見陶子のシリーズ 短篇4作。

この手の本を 読んでふと、思うのは、自分のなかにどれだけの下地が あるかで随分違ってくるのだろうなぁ。
例えば、画家の『村山槐多』の名前が出て、ああ、あの人ねと思えるかどうか、例えば、場所から、ああ、あそこならと、うなずけるかどうかなど。
もっと若い時に読んでいたら、気がつかないで通り過ぎていたかもしれない。

| 00:00 | 北森 鴻 | - | - |
 「狐闇」北森 鴻
「狐闇」北森 鴻
418 p 講談社
旗師・陶子シリーズ二作目。
今回は「魔鏡」。
贋作作りの疑いをかけられ、古物商の資格まで剥奪され、苦境に立つ。相手に不足はない。
戦う女だ。

このシリーズは気に入った。面白い。
薀蓄もさることながら、戦う女がいいのさ。

なかなかかっこいい。

まあここに出てくる女は、みな男だね。
尤も 私にもいえると思うけど。
わたしの友人達はそういうタイプの女だな。
類を呼んだかな?
理系タイプは まあそういう女が多いしな。

| 00:00 | 北森 鴻 | - | - |
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