「東京島」桐野夏生
「東京島」桐野夏生
281p 新潮社

クルーザーで 世界一周の旅に向かった 清子と隆は 遭難して無人島に漂着。
そこに、さらに 23人もの日本の若者が漂着する。
その無人島には 助けの船は来ず、いつしか 島を トウキョウ島と呼ぶようになる。


どう話が 落ち着くのか 最後はそれだけに 興味が いった。

なんだかなぁ。
面白くなかったわけ じゃあないのだけど。

| 15:20 | 桐野 夏生 | - | - |
 「メタボラ」桐野 夏生

「メタボラ」桐野 夏生
594p 朝日新聞社

「僕」は 記憶を 失っていた。いったい どこから逃げているのか?ジャングルのような森から抜け出るところで、昭光と言う男とであった。昭光は、山の「独立塾」と言うところから 脱走してきたと言う。



僕の記憶は戻るのか。僕はいったい何者なのか。
それだけで 読み進むのだけど、疲れた。
なんか逃れようも無い 暗黒の闇が 迫ってくるようだが、以前読んだ ノンフィクションの「生きさせろ! 」雨宮 処凛 ほうが 事実だから、もっとつらい。

| 12:26 | 桐野 夏生 | - | - |
 「アンボス・ムンドス 」桐野 夏生

「アンボス・ムンドス 」桐野 夏生
256p 文藝春秋

目次

植林:根暗の真紀の幼い頃の思い出は…
ルビー:ホームレスになったばかりの登喜夫
怪物たちの夜会:不倫に関係の田口と咲子
愛ランド:女三人の告白は
浮島の森:有名な作家の娘藍子の過去
毒童:私生児として生まれた、袈裟子
アンボス・ムンドス :教師だった「わたし」の躓き

短編集

どれもそんなバカな、とか、じれったさとか感じてしまうが濃い話ばかり。
この人の話は 短編のクセに 長編を 読んだような感じがする。

表題の「アンボス・ムンドス」「浮島の森」が 好き。


| 13:10 | 桐野 夏生 | - | - |
 「アイムソーリー、ママ」桐野 夏生

「アイムソーリー、ママ」桐野 夏生
268 p 集英社
目次
1愛の船に乗った子供たち
2葬式帰りの喫茶店
3人生ありったけの記憶
4肉と脂と女と男と汗
5経営巫女のブルース
6死に様は選べない
7彼女は荒れ狂う
8言葉にできないほどの孤独
9男に人生を預けてはいけない
10故郷に戻れない者たち
11裏切り者は近くにいる
12冷たい土の中にある真実

児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。
犯人はアイ子。しかし彼女が殺したのはこの二人だけではなかった。
いとも簡単に人を騙したり殺したりするアイ子。

彼女が どうなるのか また彼女の秘密は何なのか、それを知りたくてずるずる読んでしまった。


| 20:47 | 桐野 夏生 | - | - |
 「魂萌え !」桐野 夏生

「魂萌え !」桐野 夏生
477 p 毎日新聞社
毎日新聞連載小説。
平凡な生活を送っていた関口敏子、59歳。
ある日突然、63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死した。
あれよあれよと言う間に葬儀が終わる、アメリカに行っていた長男は事業に失敗したと、敏子に同居を迫り、プー太郎の未婚の長女は遺産を分けろと迫る。
そんなときに夫の携帯に、女から電話がある。
知らなかった夫の顔が 浮かび上がってくる。

老いを感じつつも、自分を取り戻そうと頑張る敏子。

なんだか身につまされるなぁ。
老いは 若いと思っているうちに、忍び寄って来るんだなぁ。
気が ついたときは遅かったりしてね。


| 23:03 | 桐野 夏生 | - | - |
 「グロテスク」桐野 夏生

「グロテスク」桐野 夏生
536 p 文藝春秋

美貌の妹ユリコと名門女子高の同級生和恵。
最下層の娼婦として孤独でセンセーショナルな死を迎えた二人を取巻く黒い魂のドラマ。

かつての 現実に起きた東電OL殺人事件をモチーフにした作品だそうだ。

たしかに、グロテスクだった。作者の意図が かけ離れていっているようで、けど読まずにはいられないって言うか。
終わり方がちょっと気にいらないけど。

| 08:04 | 桐野 夏生 | - | - |
 「残虐記」桐野 夏生

「残虐記」桐野 夏生
221 p 新潮社
失踪した作家が残した原稿。
それは、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の被害者である作家が 事件はどうであったか、どう思っていたのかが 記してあった。
創造と事実が錯綜する作品に引き込まれながら、リアルタイムでの誘拐殺人を思い、複雑な気持ちで読んだ。

しかし、この話は読まずに 題名の「残虐記」から想像する 小学生誘拐監禁とは違う(あたりまえだが)。
読み始めたら、あっという間に この話に 引き込まれていった。

| 10:05 | 桐野 夏生 | - | - |
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