「百年法下」山田 宗樹

 「百年法下」山田 宗樹
413p 角川書店

不老不死が実現した社会。しかし、法律により100年後に 死ななければならない―“生存制限法”により、100年目の死に向き合うことになった日本。“死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、死 を迎える者を見送る者…自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。


なかなか面白い設定だった。
特に「ムラ」の 生活とかは、イメージできる。
ただ都会のほうはあんまりイメージできなかった。

要は、若い姿の人間ばかりいる世界なのよね。
そこで、不死身というのは やはり大変だと思う。
いやなやつ 性格の悪いやつも ずっと同じ姿で付き合うんだよね。
それを 考えたら 地獄のような気が するわ。

下巻では、いま 日本が直面する、インフラのメンテナンスや、農業の後継者問題なんか、彷彿とさせるものがある。
単なる作り話だと笑えないよ。

山田 宗樹 - 16:28 - - - - -

「百年法 上」山田 宗樹

 「百年法 上」山田 宗樹
394p角川書店

原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、 世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立していた。

面白い。今この年で感じるのは、100年なんて、一瞬のような気がする。老化しないと 体は 楽だろうなぁ。精神的には意外にきついのかな?いやでも研究者とかに とっては無上の喜びかも。農業なんて、年に一回の耕作だから楽しいかも。さて、下巻はどうなるのか楽しみ。

山田 宗樹 - 12:13 - - - - -

「直線の死角」山田 宗樹

「直線の死角」山田 宗樹
300 p 角川書店
第18回横溝正史賞 受賞作品
企業ヤクザの顧問などを引き受ける やり手弁護士・小早川に、交通事故で夫を亡くした女性から、保険金示談の依頼が来る。同時に一件は謝罪の意思の無い加害者の弁護がきた。

話を長くするために二つも書いたのかな?
まあそれでも面白かったわ。

一本に絞ってもう少し話を深めたほうがいいのでは とも思ったけど、いろいろ絡めたかったのかな?

山田 宗樹 - 18:27 - - - - -

「嫌われ松子の一生」山田 宗樹

嫌われ松子の一生「嫌われ松子の一生」山田 宗樹
381 p 幻冬舎
大学生の川島笙は、夏休みのある日 上京してきた父から、伯母の松子の死を知らされた。
今まで 聞いたこともない名前だった。
その伯母の住んでいたアパートの始末を 頼まれたのだ。松子はどのような生涯だったのか、笙は彼女の人生を知るために彼女の知り合いだった人物を訪ねる。


松子と笙の交互に話が進む。
二段組だったが 結構すんなり話に 入っていけた。
ただねぇ、こんなに頭脳明晰な人物松子が ころりと階段を 踏み外しちゃうのが 解せない。
親も 兄弟も 冷たいし。なんだかなぁ。

女の作家が 描いたらもっと違った感じになるんじゃないのかしら。
構成も 設定も 面白かったけど、同じ女性としては・・・題名から 反発してしまう。
松子は、嫌われてはいないと思うけど。
あ、弟が嫌ってたのか、出来のいい姉に対する 嫉妬かぁ。

で、作者は 何が 言いたかったんだろうか?

山田 宗樹 - 11:23 - - - - -

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