「富子すきすき」宇江佐 真理

「富子すきすき」宇江佐 真理
248p講談社

目次
藤太の帯:俵藤太の百足退治の柄の施される帯をめぐって
堀留の家:堀留の鎮五郎の家で育った孤児たち
富子すきすき:吉良上野介の妻 富子の話
おいらの姉さん:花魁九重と沢吉
面影ほろり:木場の市太郎の話
びんしけん:手習いの小左衛門の話


短編集

どれも 思ったような ハッピーエンドには ならないのだが そこが またなんともいえない味が ある。

「面影ほろり」小賢しく 口の悪い市太郎や「びしけん」のよく気のつく おつる そんな子供たちが 好きだな。

なんかいい。
 

宇江佐 真理 - 12:24 - - - - -

「聞き屋与平―江戸夜咄草」宇江佐 真理

「聞き屋与平―江戸夜咄草」宇江佐 真理
271p集英社

目次
聞き屋与平
どくだみ
雑踏
開運大勝利丸
とんとんとん
夜半の霜

短篇連作。
両国、薬種屋の与平は、息子に代を譲り 隠居になった。暇になった与平は、町行く人々が抱える人生の悲喜こもごもをひたすら受けとめる「聞き屋」をはじめた。

江戸の街より 江戸の人々が中心だ。
ゆっくり 暗い夜を 過ごすようで、いい。
夜鳴蕎麦が うまそうな夜だ。

宇江佐 真理 - 13:46 - - - - -

「無事、これ名馬」宇江佐 真理


「無事、これ名馬」宇江佐 真理
262 p 新潮社
目次
好きよたろちゃん
すべった転んだ洟かんだ
つねりゃ紫喰いつきゃ紅よ
ざまァかんかん
雀放生
無事、これ名馬

泣き虫弱虫の武家の長男「太郎左右衛門」が「頭、拙者を男にしてください」と、町火消「は組」の頭 吉蔵のところにやってきた。

たろちゃんは 本当に意気地なしなんだが、気立てのよい子。吉蔵の家と、この「たろちゃん」の成長を描く。

宇江佐 真理 - 07:55 - - - - -

「桜花を見た」宇江佐 真理


「桜花を見た」宇江佐 真理
380 p 文藝春秋
目次

桜花を見た;金さんの隠し子の話。
別れ雲;筆屋の娘と絵師の話
酔いもせず;北斎の娘の話
夷酋列像;家老で、画家の話。
シクシピリカ;北の果ての画家の話。

いずれも絵にまつわると言っても良いかもしれない。
はじめの3作は スイスイ読めたけれど後の2作はちょっときついと感じたのは何故だろう。
人情話というのかな。ホロリと しながら読んだ。

あ、後の二作って、江戸が舞台じゃないからかなぁ。

宇江佐 真理 - 09:22 - - - - -

「雷桜」 宇江佐 真理


「雷桜」 宇江佐 真理
383 p 角川書店
雷鳴とどろく初節句の宵に、何者かにさらわれた庄屋の愛娘・遊。
死んだと思っていた娘が 帰ってきたのは それから15年後だった。
数奇な運命に翻弄された遊と、生きていると信じ続けていた、次兄の助次郎の話。

宇江佐 真理さんの本は初めて。
色々な陰謀も あり なかなか。
庄屋の次兄が 侍になっていくのも、清水家に 仕える 榎戸角之進や、清水家の当主、斉道も そこそこ魅力あり。一番魅力あるのは もちろん 遊。
一応 恋愛物なのね。
ちょっと物足りない気もする。
だって あっけなく みんな死んじゃうんだもの。
もう少し 話が 長くても良いのにと思う。

雷桜(ライオウ)は、遊がさらわれた日 公孫樹の大木に雷が落ち その木に桜が芽ぶき 下が公孫樹で上が桜となった木という設定。
山の様子が美しい。

宇江佐 真理 - 08:15 - - - - -

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