「雷桜」 宇江佐 真理
383 p 角川書店
雷鳴とどろく初節句の宵に、何者かにさらわれた庄屋の愛娘・遊。
死んだと思っていた娘が 帰ってきたのは それから15年後だった。
数奇な運命に翻弄された遊と、生きていると信じ続けていた、次兄の助次郎の話。
宇江佐 真理さんの本は初めて。
色々な陰謀も あり なかなか。
庄屋の次兄が 侍になっていくのも、清水家に 仕える 榎戸角之進や、清水家の当主、斉道も そこそこ魅力あり。一番魅力あるのは もちろん 遊。
一応 恋愛物なのね。
ちょっと物足りない気もする。
だって あっけなく みんな死んじゃうんだもの。
もう少し 話が 長くても良いのにと思う。
雷桜(ライオウ)は、遊がさらわれた日 公孫樹の大木に雷が落ち その木に桜が芽ぶき 下が公孫樹で上が桜となった木という設定。
山の様子が美しい。