「砂の王国(下)」荻原 浩
 「砂の王国(下)」荻原 浩
392p講談社

作りだされた虚像の上に見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。
会員たちの熱狂は創設者の思惑をも越え、
やがて手に負えないものになった。

中途半端な終わり方に 感じたのは、私にセンスがないからかな。

途中 木島が追いかけられ逃げるシーンなんかは ドキドキしたけれど それだけで 急に緊迫感が 薄れて、終わって しまって・・・エ?もう終わり?ッて感じだったのね。
コレじゃぁ「砂の王国」でも 何でも ありゃしないじゃん。という感想。
崩れてないし 崩してもないし。
どうせ 中途半端に 終わらせるなら もう一つ 突っ込んで ほしかったなぁ。

たとえば、政治家がらみで、光岡らに 捜査の手が 伸びそうだとか、そういう感じで・・。

| 08:41 | 荻原 浩 | - | - |
  「砂の王国(上)」荻原 浩
 「砂の王国(上)」荻原 浩
394p講談社
目次
第一章 祈るべきは我らの真下
第二章 我が名を皆、大地と呼ぶ

全財産は、三円。
転落は ほんの少しのきっかけで起きた。
大手証券会社勤務から ホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く―「宗教を興す」。

デジャブのような・・。
なんか読んだことあるような気がするけど そうじゃないよね。
新興宗教の信者って きっと こんな風に だまされていくのかな。
なんか 気になる 斉藤真弓と 飯村卓人。 下巻が楽しみ。

| 17:23 | 荻原 浩 | - | - |
 「ママの狙撃銃」荻原 浩
「ママの狙撃銃」荻原 浩
388p双葉社

曜子の元に 突然届いた 25年ぶりの仕事の依頼。

タイトル通りで、暗殺依頼。

ハードボイルド・サスペンスかと思いきや 平凡な主婦なんだよね。
そのギャップが 面白いというか ハラハラする。

面白かった 一気読み。

| 13:10 | 荻原 浩 | - | - |
 「噂」荻原 浩

「噂」荻原 浩
492p新潮社

香水の新ブランド「ミリエル」の売り出しに 女子高生の口コミを利用しようと、開始した。
その噂の一つに、「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、をつけてると狙われないんだって」と言うことも付け加えられた。
そして 噂に過ぎなかったことと同じ事件が起きてしまったのだ。

読みやすい作品。
ペアになるおっさん刑事小暮悠一と女性警部補の名島の味のあるコンビが なかなか。

名島は でしゃばるわけでなく こつこつといくタイプで さらに 男社会の中を 飄々と生きている感じがいい。
理子ちゃんや音道貴子ほど 気負ってない感じがする。
もっと 活躍して欲しいけど、作者が男だと やっぱりこんなもんかな。

このコンビで また作品を 一つお願いしますと思ってしまう。

| 08:31 | 荻原 浩 | - | trackbacks(0) |
 「神様からひと言」 荻原 浩

「神様からひと言」 荻原 浩
388p 光文社


佐倉は中途採用の社員。入った会社で、不本意な異動、でも もう辞められない。異動先はお客様相談窓口だった。



会社勤めはしたことがなくても 理不尽な会議の 経験は 誰にでもあると思う。そういう意味では どうしようもないところで ストレスが たまる会社人間の様子は よくわかる話だった。


| 09:30 | 荻原 浩 | - | - |
 「僕たちの戦争」荻原 浩

「僕たちの戦争」荻原 浩
428 p 双葉社

プー太郎の健太と バリバリの特攻隊員吾一が、時空を超えて入れ替わる。

コミックノベルと言うのかぁ。
現代を見る 戦中の吾一の視線、今時の健太が見る軍隊。
その誤差につい笑ってしまうが、「今」を考えさせる話だな。

一気に読んだ。

| 12:01 | 荻原 浩 | - | trackbacks(0) |
 「明日の記憶」荻原 浩
「明日の記憶」荻原 浩
327 p 光文社
私は原因不明の頭痛に襲われるようになる。
診察の結果告げられた病名は 若年性アルツハイマー。
広告代理店部長、50歳。
まだまだこれからのはずだった。

失われていく記憶に、深い恐怖を感じる。
癌も怖い。
しかし徐々に 自分が なくなっていくのをわかりながら 時間を過す恐怖もまた恐ろしい。
そうなれば いっそ癌で あっさりのほうが いいのかなぁ。
ウ〜ン難しい事だわ。

| 09:30 | 荻原 浩 | - | - |
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