「家守綺譚」梨木 香歩
2004.07.17 Saturday
「家守綺譚」梨木 香歩
155 p 新潮社
目次
サルスベリ
都わすれ
ヒツジグサ
ダァリヤ
ドクダミ
カラスウリ
竹の花
白木蓮
木槿
ツリガネニンジン…
湖で行方不明になった友人の父から、家を守るように頼まれた売れない小説家の綿貫征四郎の話。
ボンヤリ読んでいて、
ああ、昔の設定ね。(洋燈;ランプ)とある、
ああ、京都ね。(疎水をひく庭)
と思っていたが ハット気がつく。
そんなことはどこにも書いてなかったよなぁ…。
まあ 読んでいるうちに 吉田神社が出てきたし、京都に間違いはなかったとわかるが…。
実際、京都そのままの気がする。
庭が良い。
街並みは京都っぽくないが、それでもちょっと離れたら 昔の設定だし こんなもんだろうなァ。
なんかこういう、小鬼だの 河童だの訳のわからないものがでてくるのがいい。
といってファンタジーって訳でもないし、ちょっと前の日本人って、きっとこんな物しっかり信じていて、自然に脅威を持っていて、それを、敬っていて、自然を自分たちのものにしていた気がする。
そういう時代を懐古する。
そういう、おおらかな気持ちが、今の日本には もうないよね。
だから 何も怖がらないぎすぎすした生活で、人を人とも思わない妙な人種が出現したりしているんじゃないだろうか?
ともかく好きだなこの本。
155 p 新潮社
目次
サルスベリ
都わすれ
ヒツジグサ
ダァリヤ
ドクダミ
カラスウリ
竹の花
白木蓮
木槿
ツリガネニンジン…
湖で行方不明になった友人の父から、家を守るように頼まれた売れない小説家の綿貫征四郎の話。
ボンヤリ読んでいて、
ああ、昔の設定ね。(洋燈;ランプ)とある、
ああ、京都ね。(疎水をひく庭)
と思っていたが ハット気がつく。
そんなことはどこにも書いてなかったよなぁ…。
まあ 読んでいるうちに 吉田神社が出てきたし、京都に間違いはなかったとわかるが…。
実際、京都そのままの気がする。
庭が良い。
街並みは京都っぽくないが、それでもちょっと離れたら 昔の設定だし こんなもんだろうなァ。
なんかこういう、小鬼だの 河童だの訳のわからないものがでてくるのがいい。
といってファンタジーって訳でもないし、ちょっと前の日本人って、きっとこんな物しっかり信じていて、自然に脅威を持っていて、それを、敬っていて、自然を自分たちのものにしていた気がする。
そういう時代を懐古する。
そういう、おおらかな気持ちが、今の日本には もうないよね。
だから 何も怖がらないぎすぎすした生活で、人を人とも思わない妙な人種が出現したりしているんじゃないだろうか?
ともかく好きだなこの本。
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