「村田エフェンディ滞土録」梨木 香歩
2004.07.20 Tuesday
「村田エフェンディ滞土録」梨木 香歩
220 p 角川書店
日本人留学生村田君の土耳古滞在記。
そこには、英国の女主人、希臘、独逸の若者がいて熱い交流があった。
「家守綺譚」の綿貫の友人であることは、先に読んだ本でわかっていた。
日本に帰ってきて、綿貫の下宿先に 村田がたずねるシーンもあり、微妙に交差しているのが嬉しい。
古い中東を知った気分になる。
一神教との対立など、考えさせられる部分が多い。
宗教とは?国家とは?
結構大きい問題をサラリと扱っている。
「家守綺譚」と「村田エフェンディ滞土録」は一緒に読んで欲しいとあったが、二冊一緒にと言うのはわかるなぁ。
なかなかジンワリ来る作品だった。
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本書の主人公である考古学者の「村田」は、【家守綺譚(いえもりきたん)】の主人公「綿貫征四郎」の友人。 家守綺譚梨木 香歩 (2006/09)新潮社 この商品の詳細を見る 綿貫が日本で物書きとして地味に(そして河童やキツネ
村田エフェンディ滞土録 ■やぎっちょ書評 ほんぶろでもオススメに指定されていたこの本。本屋さんで文庫化されているのを見つけて手にとってみました。奥付を見ると、やはり単行本が発行されてから3年が経っています。3年が標準なのですねぇ。 梨木さん初読みです。